2026年、2月6日についに開幕!!
イタリアの風光明媚な雪山を舞台に、冬の祭典「ミラノ・コルティナ五輪」がついに幕を開けます。
今大会の日本勢は、まさに「伝説の継承」と「新勢力の台頭」が交差する、歴史的な瞬間を迎えています。北京五輪で世界を震撼させたスノーボード・平野歩夢選手は、満身創痍のなかで人類未踏の2連覇へ。スピードスケートの絶対的エース・高木美帆選手は、姉・菜那さんの想いも胸に、悲願の「1500m金メダル」という最後のピースを埋めにいきます。
また、銀盤では坂本花織選手や鍵山優真選手が世界の頂を射程に捉え、カーリング女子では「フォルティウス」がロコ・ソラーレに代わって新時代の扉を叩きます。
熱狂と感動の17日間。氷上の情熱と雪上のドラマを、私たちは目撃することになるでしょう。主要競技の見どころと、手に汗握る決勝スケジュールを完全網羅します。
2026年、いよいよ冬の祭典「ミラノ・コルティナ五輪」が開幕します。今大会は、レジェンドの集大成から新時代の旗手まで、日本勢にとって非常にドラマチックな展開が期待されています。
1. 平野歩夢:満身創痍で挑む「夢の先」の2連覇
北京五輪での悲願の金メダル、そして東京五輪でのスケートボード挑戦。常に「二刀流」と「人類未踏」を追い求めてきた平野歩夢選手にとって、4度目の五輪となる今大会は**「自分自身を超えること」**への挑戦です。
現状と試練: 1月中旬のW杯で負傷し、複数箇所の骨折を抱えながらの強行出場となります。まさに満身創痍の状態ですが、本人は「連覇という結果よりも、自分の限界値を超えたい」と静かに闘志を燃やしています。
注目点: 予選は2月11日、決勝は13日。怪我の影響を感じさせない圧倒的な「高さ」と、無音に近い「着地」の精度。極限状態で彼がどんな新しい「表現」をパイプの中に描くのか、世界が注目しています。
2. 高木美帆:悲願の「1500m金メダル」へ
(不屈のパートナー 姉|高木菜那 の引退は後半後述)
北京大会で4つのメダルを獲得し、日本女子史上最多のメダリストとなった高木美帆選手。姉・菜那さんの引退を経て、個人チームという新たな環境で歩んできた彼女が、最後のピースとして狙うのが**「1500mでの金メダル」**です。
種目へのこだわり: スピードと持久力の両方が求められる1500mは、彼女が最も愛し、こだわり続けてきた種目。過去2大会連続で銀メダルに甘んじたこの距離で、今度こそ表彰台の頂点を目指します。
新たな役割: 団体追い抜き(パシュート)では、初出場の若手選手をリードする大黒柱としての役割も。個人・団体の両輪で、4度目の大舞台を「最高の集大成」へと変える準備は整っています。
3. フィギュアスケート:坂本花織の集大成と「りくりゅう」の悲願
日本のお家芸とも言えるフィギュアスケート。今大会は「絶対女王」と「最強ペア」が歴史を塗り替えようとしています。
女子シングル: 世界選手権3連覇の坂本花織選手が、現役最後のオリンピックとして臨みます。彼女の代名詞であるパワフルなスケーティングの集大成は見逃せません。また、中井亜美選手や千葉百音選手といった次世代の勢いも脅威です。
男子シングル: 日本のエース・鍵山優真選手を筆頭に、佐藤駿選手、三浦佳生選手という4回転戦国時代を勝ち抜いた精鋭たちが表彰台独占を狙います。
ペア: 「りくりゅう」こと三浦璃来・木原龍一組は、故障を乗り越え、五輪での金メダル獲得という日本ペア史上初の快挙に挑みます。
4. カーリング:フォルティウスが切り拓く「新時代」
長らく日本カーリング界を牽引してきたロコ・ソラーレに代わり、今大会の切符を掴んだのはフォルティウスです。
ドラマチックな下克上: 国内決定戦では、ロコ・ソラーレ、SC軽井沢クラブとの三つ巴の激戦を制しました。かつて北京五輪代表決定戦でロコ・ソラーレに大逆転負けを喫し、スポンサー撤退の危機も乗り越えた彼女たちが、ついに夢の舞台へ。
チームの成熟度: 吉村紗也香選手を中心とした粘り強いカーリングが持ち味です。ロコ・ソラーレが築いた「日本カーリング=強い」という看板を背負い、フォルティウスが世界を相手にどのような旋風を巻き起こすか、新時代の幕開けを感じさせる戦いになります。
ミラノ・コルティナ五輪では、先ほど挙げたレジェンド級の選手以外にも、
**「お家芸の復活」や「次世代の怪物」**たちが続々と登場します。
特に注目すべき競技と選手をピックアップしました。
1. スキージャンプ:絶対王者と「不屈のジャンパー」
小林陵侑: 北京五輪の金メダリスト。プロ転向後、より研ぎ澄まされた環境で「2大会連続の金メダル」を狙います。圧倒的な飛行曲線は今大会も世界一の呼び声が高いです。
高梨沙羅: 4度目の五輪挑戦。悲願の個人金メダルへ向けて、技術の再構築を図ってきました。彼女の不屈の精神は、多くの日本人に勇気を与えます。
丸山希: 現在の女子日本勢で最も勢いのある「新エース候補」。抜群の安定感で表彰台を狙います。
2. スノーボード:層の厚さは世界一
平野歩夢選手以外にも、金メダル候補がひしめき合う「最強軍団」です。
長谷川帝勝(スロープスタイル/ビッグエア): 「技のデパート」と呼ばれる10代の世界王者。エアマット練習で培った超高難度の回転技で、世界に衝撃を与えます。
村瀬心椛(ビッグエア): 北京での最年少メダリストが、さらに進化して帰ってきました。女子では世界トップクラスの難易度を誇る技を武器に、頂点を目指します。
三木つばき(アルペン): 旗の門を潜り抜けるスピードスター。世界選手権制覇の実績を引っ提げ、日本女子アルペン界初の金メダルという歴史を刻めるか。
3. フリースタイルスキー・モーグル:王座奪還への挑戦
堀島行真: 北京での銅メダルを経て、ついに「絶対王者」ミカエル・キングズベリーを脅かす存在へ。新技「コーク1440」を武器に、日本男子モーグル界28年ぶりの金メダルを狙います。
柳本理乃: 北京五輪の選考漏れの悔しさを力に変えた新星。粘り強いターンと高いエアで、女子モーグルに新しい風を吹き込みます。
4. スピードスケート・ショートトラック:28年ぶりの歓喜へ
かつて「日本のお家芸」と呼ばれたこの競技に、復活の兆しが見えています。
中島未莉: 22歳の新星。強気なインコースへの突っ込みが持ち味で、長らく遠ざかっているメダル獲得の期待がかかります。
吉永一貴: 男子チームを支える大黒柱。爆発的な加速力で、混戦を切り拓く走りに注目です。
5. ノルディック複合:レジェンドのラストダンス
渡部暁斗: 「キング・オブ・スキー」と呼ばれ、日本を牽引し続けてきたレジェンド。今大会を集大成と位置付け、個人での金メダルという最後のミッションに挑みます。
こうして見ると、今大会は**「10代の爆発力」と「30代の熟練の技」**が、ちょうど良いバランスで混ざり合っています。
ミラノ・コルティナ五輪。ベテランの意地と新勢力の台頭が交差する、熱い冬になりそうですね。
特典|見どころカレンダー
観戦のポイント
平野歩夢選手の決勝: 日本時間では2月14日(土)の早朝です。週末の朝、リアルタイムで歴史が動く瞬間を目撃することになりそうです。
高木美帆選手の3冠: 大会序盤の1000m、中盤の団体、終盤の1500mと、大会期間を通して彼女の挑戦が続きます。
カーリング女子: 今回の日本代表フォルティウスは、2月12日から連日予選リーグを戦います。決勝は大会最終日の22日です。
| 日付 | 時間 | 競技・種目 | 注目選手・チーム / 内容 |
| 2/7 (土) | 24:00 | スピードスケート 女子3000m | 高木美帆、佐藤綾乃 |
| 2/8 (日) | 27:30~ | フィギュアスケート 団体戦 決勝 | 鍵山優真、坂本花織 ほか |
| 27:30 | スノーボード 男子ビッグエア 決勝 | 荻原大翔、木俣椋真 | |
| 2/9 (月) | 25:30 | スピードスケート 女子1000m | 高木美帆(連覇への挑戦) |
| 2/12 (木) | 03:30 | スノーボード 男子ハーフパイプ 予選 | 平野歩夢、戸塚優斗 |
| 17:05 | カーリング女子 予選L 第1戦 | フォルティウス vs スウェーデン | |
| 2/14 (土) | 03:30 | スノーボード 男子ハーフパイプ 決勝 | 平野歩夢(2連覇へ挑む運命の一戦) |
| 24:00 | スピードスケート 女子パシュート 予選 | 高木美帆、佐藤綾乃 ほか | |
| 2/15 (日) | 27:00~ | フィギュアスケート 男子シングル 決勝 | 鍵山優真、佐藤駿、三浦佳生 |
| 2/17 (火) | 22:30 | スピードスケート 女子パシュート 決勝 | 日本代表(金メダル奪還へ) |
| 27:00~ | フィギュアスケート 女子シングル 予選 | 坂本花織、千葉百音、中井亜美 | |
| 2/19 (木) | 27:00~ | フィギュアスケート 女子シングル 決勝 | 坂本花織(悲願の金メダルへ) |
| 2/20 (金) | 24:30 | スピードスケート 女子1500m 決勝 | 高木美帆(本命種目・集大成の滑り) |
| 2/22 (日) | 18:00 | カーリング女子 決勝 | フォルティウス(悲願のメダルへ) |
1924年にフランスで始まった冬の祭典は、時代を超えて世界中を巡り、2030年代以降もその歴史を刻み続けていきます。
| 回 | 開催年 | 開催都市(国・地域) | 備考 |
| 第1回 | 1924 | シャモニー・モンブラン(フランス) | 初の冬季オリンピック開催 |
| 第7回 | 1956 | コルチナ・ダンペッツォ(イタリア) | イタリア初の冬季開催 |
| 第11回 | 1972 | 札幌(日本) | アジア初の冬季開催 |
| 第18回 | 1998 | 長野(日本) | 日本で2度目の開催 |
| 第19回 | 2002 | ソルトレークシティ(アメリカ) | |
| 第20回 | 2006 | トリノ(イタリア) | |
| 第21回 | 2010 | バンクーバー(カナダ) | |
| 第22回 | 2014 | ソチ(ロシア) | |
| 第23回 | 2018 | 平昌(韓国) | |
| 第24回 | 2022 | 北京(中国) | 初の夏冬両五輪開催都市 |
| 第25回 | 2026 | ミラノ・コルティナ(イタリア) | 今大会 |
| 第26回 | 2030 | フランス・アルプス(フランス) | フランスで4度目の開催 |
| 第27回 | 2034 | ソルトレークシティ(アメリカ) | 32年ぶり2度目の開催 |
| 第28回 | 2038 | スイス(全域) | 優先交渉権を獲得(予定) |
前回の北京大会(2022年)をもって競技の第一線を退いた、
日本冬のスポーツ界を代表する二人のレジェンドについてまとめました。
彼らの決断の背景を知ることで、今回のミラノ・コルティナ大会に挑む後輩たちの姿がより感慨深く感じられるはずです。
1. 高木菜那(スピードスケート)
引退時期:2022年4月
平昌五輪で日本女子初の「一大会・金メダル2個」を獲得した高木菜那選手は、北京五輪後の2022年4月に現役引退を発表しました。
引退の理由:
「高木菜那」として戦い抜いた達成感
常に天才肌の妹・美帆選手と比較される葛藤がありましたが、最後の北京五輪を通じて「美帆の姉ではなく、一人のスケーター・高木菜那として氷の上に立てた」と確信できたことが最大の理由です。
新しい人生へのワクワク感
スケート以外の世界に対しても、競技と同じくらいの情熱を持って飛び込んでいきたいという前向きな意欲が芽生えたと語っています。
今大会への繋がり:
姉の引退により、妹・美帆選手は「精神的支柱」を失う形となりましたが、それを乗り越え、現在は自らがチームを率いるリーダーとしてミラノの舞台に立ちます。
2. 羽生結弦(フィギュアスケート)
プロ転向(競技引退)時期:2022年7月
五輪連覇を成し遂げ、フィギュア界の歴史を変えた羽生結弦選手は、北京五輪で「4回転アクセル」への挑戦を終えた後、プロのアスリートへの転向を表明しました。
引退(プロ転向)の理由:
「競技会」という枠組みからの解放
「(ジャンプの回転数などの)採点ルールに縛られる競技の場に、これ以上留まる必要はない」と感じたことが大きな理由です。順位を競うステージから、自身の理想とする「最高のフィギュアスケート」を追求するステージへ移ることを決断しました。
4回転アクセルへの継続的な挑戦
「引退」という言葉を使わず、プロとしてさらに上手く、強くなることを宣言。競技会ではリスクが高すぎる4回転アクセルも含め、より自由な表現でファンにスケートを届ける道を選びました。
今大会への繋がり:
羽生選手が去った後の男子フィギュア界は、彼が背中を見せてきた鍵山優真選手らがその意志を継ぎ、ミラノ大会での表彰台独占を狙うほどの厚い層へと成長しています。
伝説を作った二人の「その後」を受け継ぎ、今の日本代表たちがどのような新しい歴史を作るのか。今回の五輪は、その答え合わせの場所でもあります。
おまけ|なぜ?「ミラノ」「コルティナ」???
「ミラノ」と「コルティナ」、一見すると対照的な2つの都市が共催する今大会は、**オリンピック史上初の「広域分散型」**という大きな挑戦を掲げています。
なぜこの2箇所なのか、どんな街なのか、気になる移動距離も含めて解説します。
1. なぜ2つの都市で共催するの?
これまでのオリンピックは「1都市集中」が基本でしたが、今大会はあえて分散させています。
「作らない」オリンピック: 新しく巨大な施設を建てるのではなく、すでにある既存の施設を最大限に活用するためです。
役割分担: 都会の「ミラノ」では氷上競技(フィギュアなど)を、アルプスの聖地「コルティナ」では雪上競技(スキーなど)を。それぞれの得意分野を分担することで、開催コストを抑えつつ、最高の環境を提供しています。
伝統と革新の融合: 1956年に開催経験のあるコルティナの「伝統」と、イタリア経済の中心地ミラノの「革新」を掛け合わせる狙いがあります。
2. どんなところ?(2つの都市の顔)
都会の顔:ミラノ (Milano)
特徴: イタリア第2の都市で、世界的な「ファッションとデザインの都」。
主な競技: フィギュアスケート、ショートトラック、アイスホッケーなど。
開会式: サッカーの聖地「サン・シーロ・スタジアム」で開催されます。
山の顔:コルティナ・ダンペッツォ (Cortina d'Ampezzo)
特徴: 「ドロミテの真珠」と称される、世界遺産の山々に囲まれた高級リゾート地。1956年冬季五輪の開催地でもあります。
主な競技: アルペンスキー、カーリング、ボブスレーなど。
魅力: 切り立った岩山(ドロミテ)の絶景がバックに広がる、世界で最も美しい競技会場の一つです。
3. 距離と移動時間は?
実は、この2つの都市はかなり離れています。
直線距離: 約250km
地上移動(車・電車): 約400km(東京ー名古屋間に相当)
移動時間: 車で約4.5時間〜6時間。冬の山道は雪の影響も受けるため、移動はかなりハードです。
豆知識: あまりに離れているため、今大会では史上初めて**「聖火台が2ヶ所に設置」**されます。選手村も分散しており、フィギュアの選手とスキーの選手が大会中に顔を合わせることはほとんどないという、珍しい大会運営になっています。





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