プロサッカー選手、そして起業家としても世界を舞台に活躍する本田圭佑氏が、近畿大学の卒業式にサプライズゲストとして登場し、卒業生たちへ熱いメッセージを送りました。彼自身の経験に基づいた示唆に富む言葉は、社会へと羽ばたく若者たちだけでなく、私たち一人ひとりの生き方を深く考えるきっかけを与えてくれます。特に印象的だったのは、会場の卒業生たちに「将来の夢が決まっているか?」と問いかけた際、🖐️手を挙げたのがわずか10%程度だったというリアルな光景。この問いかけから始まったスピーチには、未来をより豊かに生きるための本質的な要点と、本田氏ならではの力強い言葉が散りばめられていました。
そこを考察していきます。
要点
核となるメッセージは、彼の経験から導き出された3つの柱で構成されています。
- 「欲望を解放しろ、限界を決めるな」
- スピーチ冒頭、本田氏は「僕は大学出てないんですけど、この近畿大学の卒業式に呼んでいただけて」と謙虚に前置きしつつも、自身の言葉で語り始めました。彼は「今日何話すか、一切考えずに行きました。そのスタイルがすごく好きで」と語り、用意された言葉ではなく、その場での自身の「欲望」に忠実に話すスタイルを貫きました。
- 夢が決まっているかと問いかけた際、手が挙がったのはごくわずか(10%程度)。これに対し本田氏は、「賢さが知識が常識がかなり夢を持つことの足枷になってると思います」と鋭く指摘。さらに、「子供の頃はこれなりたいとかあったはずなんですよ」と幼少期の純粋な欲望を喚起しつつ、多くの人が成長するにつれてそれを抑えつけていると分析します。
- その背景には、「周りから変なやつだと思われたり、また言ってらと前言ったことできんかったくせにまた言ってるって言われるのが嫌になってきて怖くなってきて人間関係が壊れるのも怖いから、だんだん知らん間にねその欲望を押さえつけてます」という現代の若者の抱えるリアルな葛藤がある、と本田氏は見抜いています。
- だからこそ、「自分の心に自分がどうなりたいのかをしっかり聞いて、耳を傾けて周りの言う人邪魔をしてくる人の方に耳を傾けずに、対話してみてください」と、内なる声に耳を傾けることの重要性を強く促しました。
- 「環境にこだわれ」
- 夢や目標が見つかったら、次に重要になるのが「環境」です。本田氏はまず、「ものすごく簡単なことです。でも意外にやらないことです。環境にこだわれということです」と、一見当たり前ながらも実践が難しいポイントを提示しました。
- 具体例として、「サッカー選手になりたいなら、サッカーのレベルが上がる環境に身を置くことがいわゆるベストなわけですよね。当たり前のこと言ってますよね。それをその当たり前のことをやるだけです」と簡潔に述べ、目標達成のために必要なことは多くの人が分かっているにもかかわらず、「分かってるけど成果が出せない人とか夢を叶えられない人の多くは、その環境にこだわっていないからです」とズバリ指摘しました。
- これまでの人生は、「生まれた場所親選べなかったですよね。だいたい規定路線ですよここまでは。日本に生まれて近畿大学出るまあ規定路線です。ここからは...自分で決めたらいいんですよね。親にお伺い立てる必要はない」と、卒業後の自由な選択の重要性を強調。
- そして、「一番大事になってくると僕が信じてるのはこの環境なんですよ。誰と会うか、毎日何を見るか。五感が最高の習慣を作ってくれるはずだから」と、自ら良い環境を選び取ることが、高いレベルでの努力を「当たり前」にし、成長のスピードを加速させると力説。
- 「全くその環境下でない場所で自分なりにどんだけ一生懸命練習しているつもりでも、全国大会に行ったら全く違う化け物みたいながいっぱいいたなんてことが皆さんの経験にもあると思います」と自身の経験を交えながら、環境の力を説きました。さらに、「環境を身につけたらいい習慣ができたら、周りからすごいですよね、すごいですねそれどうやってるんですかって言われても『えっ当たり前のことなんやけど』ということがよくあります」と、環境がもたらす変化の本質を語りました。
- 「形式的な環境」と額面通り受け取ってはいけません。
- 本質は、毎日息をする様に、無意識レベルで日々実施をしている状態=環境。「凡事徹底」のようなイメージです。
- この本質的意味の「”環境”にこだわれ。」が本田圭佑の言いたい言葉の奥です。
- これを規定路線でなく、自ら獲得をしに行く。
- 「どうせ死ぬ、生きたいように生きろ」
- 「生きたいように生きろとそうは言っても。毎日生きてると いろんなことあるじゃないですか?」「夢とは関係ない いわゆる 障壁 邪魔者も入るし 思いがけないところで こう 壁にぶつかりますよね」「辛い思いもするし 悩むし どうしようと」
- 「あれ?俺、私?目標何やったっけなやったっけな」「何で俺こんな頑張ってんの やろうとこんなうまくいかへんねん」
- 「もういっそやめてしまった方が楽になるんちゃうかなと」
- 「ありますよね全員多分思うはずです 」
- 夢に向かう過程では、思いがけない障壁や辛い経験、悩み、挫折がつきもの。そんな追い込まれた時に、本田氏自身が自分に言い聞かせている言葉があると言います。それは、「めちゃくちゃプレッシャーがかかってめっちゃ追い込まれた時に自分自身に言い聞かせてる言葉を最後に送らせていただければなと思います。いつかは死ぬ、行きたいように生きろと」という究極の言葉でした。
- この言葉について本田氏は、「この言葉が僕がどんなに追い込まれても、まあなんとかなるやろうと楽観的にポジティブに今日この日までなんとか楽しく生きてる、すごく大事な考え方だと思っています」と説明。
- 「それでも夢が叶うとは限らないですよね」
- 「その時にめちゃめちゃ 悔しい思い 挫折すること今後たくさんあると思うんですけど」
- そして、「どうせ死にます人は。この真理だけはまだ人類多分何百年後も到達できないんじゃないかと。どうせ死ぬんでやりたいようにやってください」と、この真理に立ち返ることで、どうでもいい悩みが吹き飛ぶと語りました。
- 「悩んだ時にはこの言葉に言った戻ってもらえると、しょうもない悩みが吹き飛びます」、「皆さんが今後大きな夢に向かって歩んで悩む時に、おそらく少しは『この言葉が助けになる』んではないかなと思っています」と、卒業生たちへの深いエールで締めくくられました。
言葉の背景にあること
本田氏のスピーチは、彼の類まれなキャリアと哲学そのものが根底にあります。彼はスピーチを始めるにあたり、「僕は大学出てないんですけど」と自身の経歴に触れながら、用意された原稿を読むのではなく、「今日何話すか 一切考えずに行きました。そのスタイルがすごく好きで」、また「暗記が得意じゃないとかあんまり人が何か読んでるのを見てあんまり好きじゃないとかっていうのがあって、一切用意せずに不安も感じながら、まあなるようになるやろうと思いながらここに来てます」と、自身の本能と感覚に忠実なスタイルを明かしました。
さらに、本田氏が話す際に「僕ねいつもこうやって歩きながら話すんですよ。どこでもカンボジアの代表とか指揮してる時とかもこうずーっと話しながら散歩しながらこうやって話して、あんま気にせず聞いてほしいんですけど」と語ったように、形式にとらわれず、常に自身の「生きたいように生きる」姿勢を貫いていることが、言葉の説得力を一層高めています。
多くの若者が「将来の夢がない」「漠然とした不安を感じている」という現状に対し、彼自身の夢を追いかける過程での不安や挫折の経験と重ね合わせることで、卒業生たちの心に寄り添い、具体的な指針を示そうとしています。社会で教えられてきた「賢さ」や「常識」が、皮肉にも夢を持つことの足かせになっているという指摘は、彼が世界中で見てきた多様な価値観からくるものです。
今日からつかえる学び
本田氏のスピーチから、私たちは明日からでも実践できる具体的な学びを得ることができます。
- 自分の「こうなりたい」を明確にする勇気を持つ: 本田氏が「自分の心に自分がどうなりたいのかをしっかり聞いて」と語ったように、周りの評価や過去の失敗にとらわれず、自分が心から何を望んでいるのか、どんな自分になりたいのかを真剣に問い直しましょう。それは、あなた自身の羅針盤となるはずです。
- 成長を加速させる環境に身を置く: 「目標が決まれば夢を叶えるプロセスでは一番大事になってくると僕が信じてるのはこの環境なんですよ。誰と会うか、毎日何を見るか」と本田氏が強調したように、目標が決まったら、その目標達成に最も適した環境を積極的に選び取りましょう。それは、スキルアップのための場所かもしれないし、刺激的な仲間がいるコミュニティかもしれません。環境を選ぶことは、努力の質と成果を大きく変えます。
- 「どうせ死ぬ」を逆説的な活力に変える: 困難や挫折に直面した時、「いつかは死ぬ、行きたいように生きろと」という本田氏の言葉を思い出しましょう。この究極の開き直りによって、小さな悩みから解放され、本当にやりたいことにエネルギーを集中できます。このマインドセットは、あなたが人生の主導権を握り、後悔なく生きるための強力な武器となるでしょう。
まとめ
本田圭佑氏の近畿大学でのスピーチは、卒業生たちに「自分らしく生きる」ことの重要性を強く訴えかけました。彼は「欲望を解放しろ、限界を決めるな」と、内なる声に耳を傾ける勇気を促し、「環境にこだわれ」と、自らの手で成長の場を選び取る主体性の重要性を説きました。そして、どんな困難に直面しても「いつかは死ぬ、行きたいように生きろと」と語りかけ、人生の究極の真理から逆説的な活力を得る方法を示してくれました。
「どうせ死ぬんでやりたいようにやってください。悩んだ時にはこの言葉に言った戻ってもらえると、しょうもない悩みが吹き飛びます」。人生は一度きりです。自らの内なる声に耳を傾け、最適な環境を選び取り、そしてどんな困難も「どうせ死ぬ」という究極の真理で乗り越える。この本田流の生き方を実践することで、あなたの未来はきっと、より豊かなものとなるでしょう。

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