2025年2月4日火曜日

【完全理解】春節とは?なぜ毎年日付変わる?意味・由来・過ごし方から世界の春節まで丸わかり

event_note2月 04, 2025 editBy ゆるい。東京キュレーション大学 forumNo comments



街で赤い飾りを見かけるけど、一体なに?

 実は、中国では日本のお正月よりも盛大にお祝いする「旧正月」というものがあるんです! 

なぜ毎年日にちが変わるの? そもそも何をお祝いするの?

 難しそうなイメージを一掃! 

今年こそ、旧正月をマスターして、一歩進んだ異文化理解をしてみませんか?



(この記事でわかること)


・旧正月の基本情報

・旧正月の由来と意味

・旧正月の過ごし方(習慣、食事、タブー)

・世界の旧正月事情

・旧正月と経済の関係



1.旧正月とは?


旧正月(きゅうしょうがつ)とは、簡単に言うと「昔のカレンダーに基づいたお正月」のこと。現在、多くの国で使われている太陽暦(グレゴリオ暦)ではなく、太陰太陽暦という月の満ち欠けを基準にした暦でお祝いするお正月です。


(1) 太陰太陽暦って何? なぜ毎年日にちが変わるの?


太陰太陽暦は、月の満ち欠け(朔望)を基準に1か月を決め、さらに季節のずれを調整するために、数年に一度「閏月(うるうづき)」を設ける暦です。


太陽暦と違って、毎年同じ日にちになるわけではありません。そのため、旧正月の日にちは毎年異なり、1月21日から2月20日の間になることが多いです。


(2) 新暦と旧暦、何が違うの?


日本でも明治時代までは太陰太陽暦を使っていましたが、明治6年(1873年)に太陽暦に切り替えました。これは、日本がグローバル化の波に乗るために、世界の標準カレンダーに合わせたと言えるでしょう。そのため、現在日本で「お正月」と呼んでいるのは太陽暦の1月1日~3日を指します。


一方、中国や韓国、ベトナムなど、アジアの一部の国や地域では、現在でも旧暦(太陰太陽暦)に基づいて旧正月をお祝いする習慣が残っています。


(3) ちなみに… 世界の人口の約〇〇%が旧正月を祝う?


正確な数字を出すのは難しいですが、中国、韓国、ベトナムなど、旧正月を祝う国や地域の人口を合計すると、

世界の人口の約20%以上が旧正月をお祝いしていると考えられます。

これは、5人に1人が旧正月をお祝いしているという計算になりますね。



2.旧正月の由来と意味


旧正月の起源は、古代中国の殷(いん)の時代(紀元前17世紀~紀元前11世紀)に遡ると言われています。農耕民族であった古代中国の人々は、月の満ち欠けによって季節の変化を知り、農作業の目安にしていました。


旧正月は、一年の始まりを祝い、豊作や家族の繁栄を祈る大切な行事として、長い歴史の中で育まれてきました。


旧正月には、様々な願いが込められています。



・豊作祈願: 農業の成功と豊かな収穫を願う

・家内安全: 家族全員が健康で安全に過ごせるように願う

・商売繁盛: ビジネスの成功と利益を願う

・無病息災: 病気や災いを避け、健康で長生きできるように願う

・子孫繁栄: 子孫が末永く繁栄するように願う



(1) 伝説によると… 〇〇という怪物を追い払うため?


中国の伝説によると、旧正月の起源は、「年獣(ねんじゅう)」という怪物を追い払うためだと言われています。


年獣は、大晦日の夜に村に現れ、人々を襲う恐ろしい怪物でした。しかし、人々は年獣が赤い色や大きな音を嫌うことを知り、赤い飾りを飾ったり、爆竹を鳴らしたりして、年獣を追い払うことに成功しました。


この伝説が、旧正月に赤い飾りを飾ったり、爆竹を鳴らしたりする習慣の由来になったと言われています。



3.旧正月の過ごし方


旧正月は、家族や親戚が集まり、盛大にお祝いする期間です。地域や家庭によって様々な習慣がありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。


(1) 大晦日(除夕):家族団らんの日


旧暦の大晦日は「除夕(じょせき)」と呼ばれ、家族全員で食卓を囲み、新年を迎える準備をします。


大掃除: 家の中をきれいに掃除し、新しい年を迎える準備をします。


年夜飯(ねんやはん):家族みんなで豪華な食事を楽しみます。


紅包(ホンバオ):親から子供へ、または年長者から年少者へ、お年玉として赤い封筒にお金を入れて渡します。


春節聯歓晩会(しゅんせつれんかんばんかい):中国中央電視台(CCTV)で放送される、旧正月特別番組を家族みんなで鑑賞します。


年越し: 夜遅くまで起きていて、新年を迎えます。



(2) 元旦(春節):新年のお祝い


旧暦の元旦は「春節(しゅんせつ)」と呼ばれ、新しい一年の始まりをお祝いします。


爆竹(ばくちく): 爆竹を鳴らして邪気を払い、新年を祝います。


獅子舞(ししまい): 獅子舞が家々を回り、悪霊を追い払い、幸運を招きます。


親戚訪問: 親戚の家を訪れ、新年の挨拶をします。


初詣: お寺や神社へ初詣に行き、一年の無事を祈ります。


(3) 旧正月に食べるもの


旧正月には、縁起の良い食べ物を食べる習慣があります。


餃子(ギョーザ): 金元宝(昔のお金)に形が似ていることから、金運上昇を願って食べられます。


魚(ユイ): 「魚」の発音が「余裕」と同じであることから、生活に余裕が出るように願って食べられます。


春巻き(はるまき): 黄金色に揚げた春巻きは、富と繁栄の象徴です。


年糕(ニェンガオ): 「年糕」の発音が「年々高くなる」という意味に似ていることから、出世や成長を願って食べられます。


みかん: 丸い形が円満を象徴し、金運アップにもつながると言われています。



レシピ: 幸運を呼ぶ!手作り餃子


材料: 豚ひき肉、キャベツ、ニラ、ネギ、生姜、ニンニク、醤油、酒、ごま油、餃子の皮


作り方:


キャベツ、ニラ、ネギをみじん切りにする。


豚ひき肉、野菜、調味料を混ぜてよく練る。※甜麺醤(テンメンジャン)と蜂蜜をいれる。


餃子の皮で餡を包む。


フライパンで焼き、蒸し焼きにする。




(4) 旧正月のタブー


旧正月には、縁起が悪いとされる行動や言葉があります。


掃除: 元旦に掃除をすると、福を掃き出してしまうと言われています。


洗濯: 元旦に洗濯をすると、幸運を洗い流してしまうと言われています。


刃物を使う: 刃物を使うと、縁を切ってしまうと言われています。


喧嘩: 喧嘩をすると、一年中トラブルが絶えないと言われています。


不吉な言葉: 死や病気など、不吉な言葉を口にすると、悪いことが起こると言われています。



4.世界の旧正月


旧正月は、中国だけでなく、他のアジアの国々でもお祝いされています。


・韓国: ソルラル

韓国では、旧正月を「ソルラル」と呼びます。先祖を祀る儀式を行い、家族みんなで伝統的な料理を食べます。


代表的な料理: トック(お餅のスープ)、チャプチェ(春雨炒め)、ジョン(チヂミ)


・ベトナム: テト

ベトナムでは、旧正月を「テト」と呼びます。テトはベトナムで最も重要なお祭りで、家族みんなで実家に帰り、先祖を祀ります。


代表的な料理: バインチュン(もち米のちまき)、ガーゼー(鶏肉のおかゆ)、春巻き


5.旧正月と経済


旧正月は、中国経済に大きな影響を与えるイベントです。


旧正月期間中は、人々は帰省や旅行に出かけ、贈り物や食料品などを購入するため、消費が活発になります。特に、小売業、観光業、飲食業などは、旧正月期間中に大きな売上を上げることが期待できます。


例えば、2023年の春節期間中の中国国内の観光収入は、約3758億元(約7兆5000億円)に達しました。これは、日本の国家予算の約7%に相当するほどの巨額な金額です。


(1) 日本経済への影響は? インバウンド需要に注目!


日本では、旧正月は祝日・休日ではありません。ただし、「建国記念の日」の由来となったグレゴリオ暦紀元前660年2月11日は「旧暦1月1日」にあたります。


グレゴリオ暦(新暦)が採用された明治時代以降も各所で旧正月が祝われてきましたが、戦後はグレゴリオ暦の正月に一本化されるようになり、2022年現在では沖縄県(名護市、糸満市などにおける漁師町が特に顕著)、鹿児島県奄美群島以外では、一部の神社・寺院での祭典や各地域の行事が残っている程度で、旧正月が特別に話題に上ることは少なかったです。


しかし、2010年代になり中国人を中心とした旅行客がこの時期に日本に集中するようになり、インバウンド消費が拡大しました。この時期には航空券価格の高騰、秋葉原・銀座などにおける電機店・百貨店での爆買いや温泉街・スキー場における混雑が日常的となりました。この影響で日本の一般社会でも旧正月の存在が意識されるようになったのです。


2015年2月の旧正月の時期には、訪日観光客数が単月過去最高の1,387,000人となり、中でも中国からの観光客が前年同月比約2.6倍の359,100人で、中国からの観光客数が初めて30万人を越えました。この消費行動は、日本の経済成長に少なからず貢献していると言えるでしょう。


6.まとめ


旧正月は、単なるお祭りではなく、文化や歴史が詰まった大切な行事です。家族や親戚が集まり、共に過ごす時間は、かけがえのないものです。


旧正月を理解することは、異文化理解を深めることにもつながります。


今年の旧正月は、ぜひ旧正月の意味や由来を知り、異文化に触れる機会にしてみてはいかがでしょうか?


 

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